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  • 2017/6/9 05:00:27

築地「場外」市場はのこります(Report 54) 『は~るばる来たぜNY♪の市場を訪ねました②』

ニューヨークの市場ルポの2回目はダウンタウンへ。『チェルシーマーケット』は、ナショナル・ビスケット・カンパニー(略してナビスコですね!)の工場だった古い建築物をリノべーションした観光スポット。今年で創業20年を迎えました。ガイドブックによると、食のトレンド発信地。年間600万人が訪れるというホットな市場で、人気をイチバン集めていたのは……なんと「SUSHI」でした。

 

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NYの新名所は「ハイライン」。ハドソン川に沿ってミッドタウンまで続く高架貨物鉄道の線路あとが全長2.3㎞の空中公園に生まれ変わりました。

「チェルシーマーケット」は、そのハイラインのスタート地点、ミート・パッキング・ディストリクトにあります。名前のとおり、かつては肉をパッキングしていた場所。ラードをビスケット作りに生かしたことから、大きなお菓子工場がココにできたそう。いまや刻々と進化をとげるヒップで超おしゃれなエリアです。

 

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「チェルシーマーケット」はフードを中心に50もの店が入るショッピングコートで、ローカルさんたちにも親しまれています。

 

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古いレンガ造りの壁を、そのまま活用したインテリア。おなじみの「オレオ」クッキーは1912年にこの工場で初めて作られたそう。そんな歴史を伝えるパネルも目を引きます。なんと、この古いビルったらGoogleの本社オフィスも入っているのだ。

 

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100年以上前にできたアメリカの産業遺産を、フルに残したアーケード。もしかしたら、店舗デザインは東京の新しいファッションビルのほうが先端かもしれません。

でも、歴史を刻んだハリボテではない建て物と、それぞれのテナントたちの趣向をこらしたスタイリッシュな店構え。そのコラボがカッコイイし、心地よい空間を醸し出しております。

 

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多くの店にイートインコーナーがあって、家族連れでにぎわっています。そういえばNYでは、大きな駅や有名ホテルなどの地下に、セルフでテーブルに運んで食べるフードホール(フードコートの高級版かな)が増えていました。話題のレストランなどもフードホールに参入……物価とチップ率の高さにおののいていたイチ観光客(わたしデス)の安らぎの場となってました。

 

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テイクアウトしたものを、階段に腰かけて食べる人も。

 

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ストリートミュージシャンも。マーケットが、ひとつの町みたいで楽しい。

 

<どんな店があるのかを駆け足で…>

「Li-lac Chocolates」

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紫のトレードカラーが印象的。創業1923年のNYで最古のチョコレート屋さん。現在もNY市内で製造しているそう。まだ、日本ではそんなに知られていないかも。お土産によさそうです☆

 

「The Filling Station」

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ズラリ並んだボトルは、種類のちがうオリーブオイル。ほかにもバルサミコ酢、ソルト、クラフトビールなどを味見して買うことができます。すべてオーガニックで、環境のために瓶を持参して詰め替えることを推奨!

ついつい味見をたくさんしちゃって、トリュフ塩なるものを、ほんの少々買いました(小心者)……ゆで卵に合うそうです。

 

「Fat Witch Bakery」

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日本でNYといえば、のお土産の定番。魔女マークのブラウニー専門店。滞在中に、どこよりもたくさんの日本人とお会いしたのが、この店内。口コミ、ガイド本の威力はすごいです。しっとりどっしり、チョコが濃い~。

 

「Spices and Tease」

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アラビアンナイトの市場みたいに、さまざまな香辛料がどわわ~と。ニオイを嗅ぎながら購入していく人がひっきりなし。香辛料を吟味して料理する人がたくさんいるのだなぁ~……ニューヨーカーの食生活が垣間見られます。

 

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行列ができていたのが、麺の手打ちパフォーマンスをしていたラーメン屋さん。ラーメンブームはNYでも……しかしココは日本発ではなさそうです(招き猫は飾ってありましたけど)。

タイごはんもコリアンも日本のおばんざい屋も中華も、ワールドワイドにそろうチェルシーマーケット、さて真打ちは……?

 

「The Lobster Place」

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広ーいフロアに、氷を敷いたショーケースがたくさん並んで、いろんな魚介類がぎっしり。ココは、まるで魚市場のよう!

「チェルシーマーケットにはオマールエビやロブスターを食べに行く」という目的の日本人観光客も多い、超有名なシーフードのお店が「ロブスタープレイス」です。エビたちが大きな生簀にいて、その場でまるごとゆがいてもらったり、NY名物のロブスターロールを作ってもらったり。イートインスペースも充実しています。

 

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見つけました。NYのヘルシーフードにお寿司は欠かせません。テイクアウトのパックを見ると、やはりアボカド大量のカリフォルニア巻き風が多いのですが……。

 

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とっても盛り上がっていたのは(ロブスターコーナーよりも)、なんと「SUSHI BAR」!

カウンターに座って、みなさん、とても上手に箸を動かしてらっしゃいます。

 

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「お待ち!」って感じで、職人さんがどんどんSUSHIを握ります。カウンターのお客さんは、慣れたふうに魚の名前を次々と……。

 

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見てください、カウンターの中にはズラリ「SUSHI職人」さん! ここ、日本レストランや高級寿司のニューヨーク支店ではないんですよー。ただのイートインコーナーです。活気、みなぎっております!

 

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じつはじつは、NY市内のイートインコーナーのほとんどに「SUSHI BAR」があって、どこもかしこも大盛況。何人もの職人さんが並んで、休むことなくSUSHIを握り続けています=写真はセントラルステーション内のフードホールで。

こちらではSUSHIはブームではなく、すでにNY料理のひとつなんですね!

 

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でも、わたしは、せっかくNYに来た日本人観光客なので、ここ「ロブスタープレイス」では、名物をいただきます。ロブスターのビクスなど魚介スープも豊富。お金を払ってからセルフでカップに入れます。

 

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クラムチャウダーを、ブレッドボウル・スタイルでオーダーしました。パンは、チェルシーマーケットに支店がある超人気の「Amy’s Bread」のサワードウ(Sourdough)というパン。少し酸味があるパンとクリーミーなあっつあつスープが最高! ニューヨーク素敵!

 

「ハイライン」も「チェルシーマーケット」も、NYという場所は、古きよきもののリノベーションが、とても上手だなぁと思いました。

ひるがえって、わが築地場外市場にも、まだまだ活用できる古きよきものが、たっぷりあります。いちばん残ってほしいものは、おしゃべりしながら買い物ができる「人情」……築地場外市場のみなさん、これからもバンバンうかがいますね!(おしまい)

Text : miho

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