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  • 2017/5/12 05:00:06

築地「場外」市場はのこります(Report 50)『チャレンジ! カメの手、ワニの手で盛り上がろう』

築地の場外市場って楽しい! イチ主婦がお買いものがてらに、あんなことこんなこと、「場外」のおもしろいことをルポさせていただくこの連載も、いよいよ50回目! いつも読んでくださって、ありがとうございます。今回は、場外市場では、こんなものも買えるんだぞ~というビックリ自慢です。

 

写真(01)(本文用)

 

連載50回目を記念して、なにか特別なものを見つけなくちゃ……今日も、“わたしイチ押し”の場外市場のお買いものスポット『築地魚河岸』をキョロキョロ。すると「築地魚河岸 丸集(まるしゅう)」(築地6-27-1海幸橋棟)の前で「ん?」と思わず足が止まりました。

 

こちらは、お店の前の棚台を「お魚畑」と呼んでいます。日本全国から集まってくる鮮魚はもちろん、珍しい魚や特殊な珍味など、他店では見かけないものを集めていて「品揃えに自信あり!」とのこと。50回目にふさわしい仲卸さんです。

 

わわわ、「亀の手」だ!

わわわ、「亀の手」だ!

 

「丸集」のお魚畑で「亀の手」を見つけました。フジツボの仲間で、磯の岩の隙き間にびっしりと張り付いて生息しているそうです。うわさには聞いていましたが、「亀の手」が、こんなにも亀のパーツっぽいとは……売っているのを初めて見ました。

でも、買って帰る勇気はありません。

 

「貝とカニとエビを足して3で割った味」だと…

「貝とカニとエビを足して3で割った味」だと…

 

何も買わないで「築地魚河岸」を出ると、ちょうど、そばにあった食堂の店先に、亀の手のポスターが……。

「その味は、貝とカニとエビを足して3で割ったような珍味です」の説明文にズキューン。あわてて、丸集に逆戻り。すると、やはり珍しいものは、みんなが目をつけるらしく、あんなにたくさん店頭に並んでいたのに、残り2パックだけに。「2パックとも、くださ~い!」。

 

写真(04)(本文用)

 

「どうやって食べたらいいんですか?」「洗って、塩ゆで。8分くらいかな」と、店の奥の大将がふりむいて教えてくれました。「味噌汁に入れてもおいしいよ」と。

店頭のお兄さんに「これは兵庫からきたけれど、うちにも、なかなか入ってこないよ」といわれて、なんだか、すっごくいいものを買ったような気分に~。

 

写真(05)(本文用)

 

初めての「亀の手」。しっかし、あまりにも亀の手そのものなのだ~。トホホ。

塩ゆでにしても、形態は変わりません。

ゆであがったら、キバのような爪の根本にある皮をつまんで、茶色い皮を巻き取るように取ります。なかみの白い“筋肉”というところの先をくわえ、ひっぱり出して、そこだけ食べます。面倒くさい作業ですし、むいた様子は、さらにフォトジェニックでなくなるので、写真はのせません。

 

写真(06)(本文用)

 

しかーし、やはり、美味しかった!

ほんとプリップリと貝のような、カニのような、エビのような……(食堂の説明どおりの海鮮ミックス味!)。むいてチュルッと食べると、したたり落ちる汁とともに、潮の香りがふわ~。野趣あふれる~。

食べられるところはチョコッとだけなので、無心で手先と口だけを動かします。昼間っからビールが、すすみます(土曜日だったんで!)。

おかげさまで、目を閉じれば、ビーチ気分ですワ~。

 

写真(07)(本文用)

 

亀の手を食べながら「そうだ!」と思いついたのが、お肉セミナーでもお世話になった、天下一品の、お肉の品ぞろえをほこる「築地 近江屋牛肉店」(築地4-14-1)の、アレです。

写真で紹介するのはNGかなぁ? でも、栄えある50回目!特別なことをしなくちゃ女がすたります。

じつは、お店の前を通るたびに気になって気になってしょうがなかったお肉、いつかは料理してみようと思っていた……はい、ワニのお肉です!

 

これがワニ肉だ!わ~、見た目のインパクトは強烈だ

これがワニ肉だ!わ~、見た目のインパクトは強烈だ

 

食べられるのは、白身の部分のみ。まるで鶏肉のようです。わざわざ、爪のついた手を残しているところは、ちゃんと、これはワニなんだぞ~という、アッピールから。

オーストラリアからの輸入もので、最初はカチンカチンに冷凍してあります。常温で溶かしても、においも何もしません。見た目以外は、気持ちのいいお肉です。

 

高いのかな~とドギマギしたら、100g300円ちょっと。小ぶりの、この1本で約1400円(税込)でした。

 

写真(09)(本文用)

 

「どうやって食べたらいいんですか?」「焼くだけでいいよ」へぇー、におい消しの香辛料とか、いらないのかな?「フツーに、塩コショウして、ソテーするだけで、十分イケますよ」とのこと。へー。素直に、ほんと塩コショウだけで焼いてみました。

 

写真(10)(本文用)

 

どこから出るのかピッチピチに油が、とびはねます。あんまり油がはねるので、ワインを振りかけて、フタをして蒸し焼きにしました。

 

やはり、見た目すご~っ!

やはり、見た目すご~っ!

 

焼きあがると、ツヤ光りした手は、もっとリアルに。きっとこれは、テーブルに出したときの反響が大きいだろうと、野菜の上に置いてみたり、ミニトマトを添えてみたり。

……しかし、主張するわ~、このとがった爪、黒々とした厚い皮……だんだんわたし、ワクワクしてきた!

 

ね、手先がなければ、フツーのチキンソテーみたいでしょ

ね、手先がなければ、フツーのチキンソテーみたいでしょ

 

ソテーした身は、沁み出た油分のおかげで表面がカリッカリに焼けて、なかなか美味しそう!

 

写真(13)(本文用)

 

さぁて、お味は~、クセがな~い。身がひきしまっていて、スモークチキンみたい!塩コショウだけの調味だけで、いける、いける!

弾力があって、噛み応えもいい感じ。なかなかウマイ肉です。

しかも、ほんのちょっとの肉で、食卓に出した時の「げげ~」とか「うぇ~」とか、言葉にならない歓声、食べたときの、みんなそろって「意外だーっ!」と目をむくリアクション……そのあと、笑顔、笑顔。これは楽しい!

 

みなさんに、ぜひ、おすすめ~。これからの季節、バーベキューに、ワニの手が一本あれば、盛り上がりは100万倍だと思います! 爪の残ってる黒い手をもって、ガブッと肉にかぶりつく写真を、インスタにアップすれば、そりゃあもう、10年分の話題を集めそう。

 

あ~、だから築地場外は楽しい!(おしまい)

Text : miho

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