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  • 2017/3/30 05:00:39

福島県会津美里町の個性ある焼き物「会津本郷焼」

みなさんは普段、どんな器をお使いですか?

お気に入りの作家の作品を、大切に使っているという方も多いのではないでしょうか。今回は、海外からも注目されている、福島県会津美里町の「会津本郷焼」をご紹介します。みなさんの器探しの一助になれば幸いです。

 

会津本郷焼きのはじまりは1500年代の後半。会津若松城の修復に使用する瓦を焼くために焼き物の技術が伝えられ、この地に多くの窯元が誕生しました。

陶磁器の産地として400年以上の歴史を持つことから、会津本郷焼は東北最古の焼き物ともいわれています。

 

会津本郷焼の特徴は2つあります。

 

まず一つ目の特徴です。

それは一つの産地としては珍しく、「陶器」と「磁器」の両方が作られているという点です。ところで陶器と磁器の違いはご存知でしょうか。

 

陶器は、掘り出した土を練って形を作り、乾燥させて焼いたもの。

磁器は、石を粉にしたものに水を混ぜて練って形を作り、乾燥させて焼いたものをいいます。ちなみに磁気は白く仕上げるために、材料から鉄分を抜くという手間も加わります。

 

宗像(むなかた)窯の陶器

宗像(むなかた)窯の陶器

 

宗像眞弓の磁器

宗像眞弓の磁器

 

この二つはそれぞれに必要な技術が違うため、一般的にはどちらか一方に限定された産地であることが多いのですが、会津本郷焼の窯元ではどちらの技術も自在に使って、さまざまな焼き物を作り出しています。

 

さて次は、会津本郷焼きの二つ目の特徴です。

それは、窯元ごとにそれぞれ大変個性があるところです。

一つの産地から、こんなにさまざまな種類の陶磁器が作られているところはなかなかありません。

 

ここで、本郷焼を代表する窯元「流紋焼」の代表取締役・弓田修司さんにお話をおききしてみましょう。

 

弓田修司さん

弓田修司さん

 

流紋焼

流紋焼

 

「それぞれの窯元がそれぞれの発想で自由に作る陶磁器。これが会津本郷焼の最大の特徴だと思います。作り手が自由だから、使う側も自由な発想で使えるのです。この自由な作風が評価されて、外国からの注文も増えているんですよ」(弓田さん)

 

酔月窯

酔月窯

 

樹ノ音工房

樹ノ音工房

 

確かに、それぞれに強い個性がありますし、和食、洋食のどちらにでも使い途が広がりそうなデザインのものが多くあります。

 

「一つの個性を強く打ち出す産地とは異なり、会津本郷焼の窯元はそれぞれが違った方向性を打ち出しているので、何箇所か訪れていただければ、気に入った陶磁器が必ず見つかるという楽しみがあります。地元の人に愛されて続いてきた陶磁器ですから、品質は確かです。日常的に良い器を使いたいという方におすすめなんですよ。ぜひ会津美里町へいらして、窯元巡りをしていただきたいですね。陶芸体験もできますよ。もちろん、窯元を継ぎたいという方も歓迎です!」(弓田さん)

 

今回は会津本郷焼のすべての窯元の作品をご紹介することはできませんでしたが、お気に入りの一つの器との出会いを求め、会津美里町を訪れて、窯元巡りをしてみませんか。

窯元で出会った、とっておきの器があれば、料理も食事もより楽しくなること請け合いです。

 

閑山釜・ティーセット

閑山釜・ティーセット

 

会津本郷焼は以下のサイトでも一部手に入ります。

 

table studio TAKITO

http://ts2015online.theshop.jp

Text : harumi

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