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  • 2017/3/24 05:00:57

築地「場外」市場はのこります(Report 44)『番外編 大阪・黒門市場をチョイのぞき〜その1〜』

春休みです。暖かくなってきたので遠出しました。行き先は食のまち大阪。その中でも「天下の台所」といわれる代表格の、ミナミに広がる「黒門市場」へ!

「市場歩きの楽しみ方は、お江戸は築地場外市場で身につけてますもん。ヒョウ柄のおばちゃんパワーに負けないワ」と、勇んで乗り込んだものの……イチ主婦は、アッという間にアジアンパワーにふっ飛ばされました。食い倒れ……とはいかなかった黒門市場のご報告ですが、2回にわたって聞いてやってください。

 

写真(01)(本文用)

 

市場近くにある圓明寺の山門が黒かったことから「黒門市場」という名がついたそう。難波エリアから歩いてすぐの、大阪市の真ん中にあります。「黒門に行けばなんでも揃う」のうたい文句どおり、総延長およそ550mの商店街には、鮮魚・精肉・野菜など生鮮食料品を中心に日用品の店も。約180軒が軒を連ねます。雨でも平気なアーケード商店街です。

 

写真(02)(本文用)

 

初めて行く場所なので、まずは無料の地図を手に入れました。…と、中身を開いてびっくり。全面英語と中国語だけ。

黒門市場は、外国人観光客を日本に呼び寄せる“インバウンド”に、どこよりも早く熱心に取り組んだ画期的な商店街。多言語表記のあるトイレを整備して、店頭で買った飲食物を持ち込めるフリースペースや、フリーWi-Fiなどの設備をいち早く充実させたそう。公式ホームページとガイドブックは、もちろん外国語対応。案内ブースには、日本語版よりも他言語版の用意のほうが多かったほどです。

 

今では築地場外市場も、各地の市場も、外国人向けのサービスを揃えていますが、ここはチカラの入れ方が半端ないです。なんといっても、黒門市場まるごとを、外国人観光客の大好きな「食べ歩き」(つまりは立ち食いメインですネ)の街に変えてしまったのですから!

 

写真(03)(本文用)

 

アーケードをくぐると、オイシイ香りが漂います。混雑すると聞いたので、お客さんの少ない早めの時間をねらいました。どの店も開店は9時以降で、閉店は夕方。営業時間は、市場タイムではありません。でも日曜日は休みの店が多いので、ご注意を。

 

写真(04)(本文用)

 

食料品店の横が履物屋さんだったり、魚を焼いてる店の隣りがブティックだったり。「何でもありまっせ~」の、ゴッタ煮的な市場の雰囲気にホッとします。

 

写真(05)(本文用)

 

立て看板も値札も英語表記だらけ。飛び交うコトバも大阪弁ではなく、訳せないけれど立て続けにパワフルに耳に飛び込む外国語ばかり。なんだかソウルや台湾など、アジアの市場を歩いている気分に。混沌として、やたら活気のあるアジアの市場って、いいですよね。どこか外国の街角にまぎれこんだようでワクワク!

 

写真(06)(本文用)

 

だんだん人が多くなってきました。皆さん立ち止まっては写メ、写メ。

 

写真(07)(本文用)

 

新鮮な海産物がゴロンゴロン。そうなんです、ウニも牡蠣も、黒門市場のものは、やたら大きい!選んだものを、その場で調理して食べさせてくれるので、見た目も重視のようです。どの店も、脇に立ち食いカウンターを備えています。

 

写真(08)(本文用)

 

マグロの頭もゴロン。店頭で包丁さばきを見せるデモンストレーションに、たくさんのスマホが向けられます。その場で立ったまま食べるマグロの握り。のぞくと、こってりと上質なトロ(高そう)。海外からの皆さんにとっては、たまらない旅の醍醐味です。

 

写真(09)(本文用)

 

神戸牛も大人気! お肉屋さんの店先にはホットプレートがあって、そこでジュウジュウ焼いてくれます。こんなサシのビシバシ入った高級肉が次々と売れています。

焼き立て、最高ですね。肉屋店頭のショーケース前で、立ちながらほおばる紙皿にのった神戸ステーキ……ちとモッタイナイけど迫力です!

 

市場の奥にある「黒門インフォメーションセンター」。誰でも自由に、休憩や持ち込んでの食事ができるスペース。外国人に人気のガチャガチャの機械がズラリ。50台もあるそうです。昼前には押し合いへし合いの混雑でした

市場の奥にある「黒門インフォメーションセンター」。誰でも自由に、休憩や持ち込んでの食事ができるスペース。外国人に人気のガチャガチャの機械がズラリ。50台もあるそうです。昼前には押し合いへし合いの混雑でした

 

ホンマすごいんです、浪速のアキンド魂。海外からのお客さんが喜びそうなことを、片っ端からアーケードの中に盛り込んでいます。中国語の話せる案内スタッフは常駐です。

インバウンドで盛り上げていくという方針を決めたところで、立ち食いや食べ歩きの規制をはずした(ゴミの始末などもホント大変そう)商店街の人たち。自ら中国語を習ったり、その国の作法などを知ろうとしたりして、積極的に準備にとりかかる姿をテレビで見たことがありました。その商人スピリットたるや、見上げたものです。

 

写真(11)(本文用)

 

外国の皆さんは、食べる前に必ず写メ。おいしそうに食べる自撮りのキメ顔も、ばっちりです。

フリーWi-Fi完備! こうして『おいしい!日本に行くときには超おススメ OOSAKA KUROMON-ICHIBA』の写真がSNSで世界中に発信されるのですね。

 

写真(12)(本文用)

 

黒門市場の名物といえば、冬は「フグ」、夏は「ハモ」という高級魚。外国からの皆さんも、新鮮で安心で旨いフグをはじめ、マグロ、カニ・エビなどの高級鮮魚がお目当て。バンバン買って食べてらっしゃいます。満足そうな自撮り姿には、こちらとてうれしくなります。が、わざわざ日本に夢をかなえにいらした旅行者さんは、お金に糸目をつけない方々も、まだまだ多し。そこに目をつけたとは、大阪あきんどはん、アッパレなのであります。

 

価格的に庶民の台所ではチョットない市場。だんだん「フグ刺しはプラスチックトレイで食べるにあらず~」などと、フトコロさみしいオバハンったら、プツプツと……。

だからぁ、観光の皆さんにとっては、超高級な生鮮品を食べながら歩くカジュアルさが、最高に楽しいんです!

 

でも安心してください、黒門市場があるのは、食い倒れのまち大阪ド真ん中なんです。すぐにアタシの身の丈にあった市場体験にシフトチェンジ。フトコロもハッピーな黒門市場ルポは、また次回に。(つづく)

Text : miho

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