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  • 2017/2/24 05:00:37

築地「場外」市場はのこります(Report 40)『は~るよ来い!野菜で春を呼びましょう』

春一番が吹き荒れたあとは、一段と寒さが厳しくなったような……お風邪など引いていませんか? マフラーをグルグル巻きにして出かけた築地場外で、心までも温めてくれたのは八百屋さんの店先に並んだ春の香りの野菜たちです。全国から集められためずらしい山菜もいっぱい。野山を歩いているような気分で、一足早く春を感じてきました。

 

1(本文用)

 

場外の青果商店は、商品が箱のまんまワイルドに並べてあるのが定番。ふだん見かけないような山菜なども山積みになっています。

 

2(本文用)

 

マジックでサクッと書かれた値札には、初めて目にする野菜の名前も。「明が竹ってなんだろう?」などと、メモしながら歩きます。

「明が竹」とは、ミョウガの若い茎部分を食用としたもので「茗荷竹」で知られているようです。日光に当てないよう手間暇かけて育てるそう。ミョウガのようなさわやか風味で歯ごたえシャキッ。春先だけの味わいです。

 

3(本文用)

 

あちこちの店で、よく見かけたのが「ひろっこ」というかわいい名前。私は初めて目にします。

「ひろっこ」はアサツキの若芽のこと。東北地方では、ひろっこを口にして春の訪れを感じるという人も多いというおなじみの味わい。なんと1メートル以上も積もった雪の下の土を掘り起こして収穫するのだそう。春を待ちわびる気持ちがギュッとつまった野菜です。

 

4(本文用)

 

ひらがなで「のびる」と書いてあるパッケージに、「オモシロイ」と思ってしまった私は、あまりにも自然からかけ離れていて、スーパーでしか買い物をしてこなかった残念な主婦です。野原や土手で野蒜(ノビル)摘みをしたことがある方も多いことと思います。春の河原には野蒜がにょきにょき。全国各地で採れる春の風物詩的な野草。

「うるい」はビタミンCたっぷりで、クセがない山菜として人気上昇中。各地で栽培が広がっているようです。天然ものが出るのは4月ごろ、とのこと。

 

5(本文用)

 

フキノトウ、たらの芽、こごみ……いま場外市場は採れとれの山菜があふれています。

春の香り先取り! 野菜の由来を調べてみると、豊かな自然に触れた気持ちにもなれます。

 

6(本文用)

 

とある青果店の店先にあった、あしらい用の桃の花にハッとしました。

ひな祭りまで、あと、たったの1週間! 寒い……って縮こまってばかりもいられません。早く、お雛様を飾らなくては……!

そして、今日も、わが家に春の香りを連れて帰らねば……。

 

おしゃれでしょ! パリ風マルシェな店内のディスプレイを、老舗仲卸の墨字看板が、ひきしめております

おしゃれでしょ! パリ風マルシェな店内のディスプレイを、老舗仲卸の墨字看板が、ひきしめております

 

「春の香りを食卓に……そうですね」と、気軽に相談にのってくれたのが、私オススメの新市場「築地魚河岸」にある「海幸橋青果 おおいし」(築地6-27-1)。

 

8(本文用)

 

仲卸ならではの目利きでそろえた野菜たちは、どれも粒ぞろいでピッカピカ。それが、アート作品みたいに美しく並べられています。

これは「野菜をじっくり見て選んでほしいから」という、若き店長・田代晋司さんのお考え。自信が伝わってきます。

 

9(本文用)

 

お店右側にあるこのコーナーは、ちょっとした、こだわりの棚台。陳列台はリンゴ箱を重ねて。バーナーでつけた焦げ目が、いいコナレ感を出しています。敷き布はコーヒー豆の麻袋。すべて、田代店長のアイディアで、手作りです。

この日、目をひいたのは赤ケール。ケールといえば青汁に使う緑の葉ですが、こちらはアントシアニンた~っぷりの紫の葉。ジュースやスムージーの材料に人気だといいます。

そんな話題の野菜だけでなく、旬の野菜を並べて季節感を演出したいそうです。「並べる野菜で季節をお伝えする。月替わりとしても年12回、季節の移ろいを楽しみに買い物に来てくれたらうれしいですね」。

 

10(本文用)

 

「一番の春の香り?」と、田代店長がすすめてくれたのは福岡から直送のアスパラガス。太くてしゅーっとまっすぐ! こだわりコーナーからの推薦です。

 

大切な春の逸品です。最高においしく食べたい!

『食育通信オンライン』

「アスパラガスは茹でずに焼くべし」を参考にいたしました

アスパラガスは茹でずに焼くべし

トリュフもチャービルもキノコも、残念ながら持ち合わせておりませんでしたが、これは、すごくおいしい! 本当に茹でるより簡単です。目からウロコ! 皆さま、ぜひやってみてください!

 

11(本文用)

 

「海幸橋青果」から、もう一品持ち帰った春の香りは、茨城からやってきた「菜の花」です。きれいに陳列された菜の花の花芽が、どれもキュッとしまっていて青々……見ただけで、これは新鮮だと思いました。

「野菜はシンプルがいいですよね。食感は、それぞれの人の好みだけれど、ぼくはシャキッとしたのが好きだから、茹ですぎに注意しています」と田代店長。

 

12(本文用)

 

シャキッ! を心掛けてお浸しにしてみました。鮮やかなグリーン。ほとんど辛みやえぐみは感じられず、新鮮だからか甘みも感じられて、ちょっとほろ苦いような……菜の花とアスパラガスで、うちの食卓に春がやってきました~。

 

「築地魚河岸」に出かけてみませんか? デパート品質の生鮮食料品が、納得の価格で(しかも少量で!)手に入る、主婦にとって、すごくうれしい市場だと思います。このごろは、プロ時間(午前9時まで)を過ぎたら、お店の方から、いろいろなアドバイスもうかがえますよ。(おしまい)

Text : miho

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