• レビュー
  • 2017/2/22 05:00:46

玄米好きにも、白米好きにも愛されそうな「金芽ロウカット玄米ごはん」はテック系の第三の米

玄米が好きという人にも玄米ならではのフレーバーと栄養価が嬉しい、白米好きの人にもご飯の甘さしっとりとした食感が楽しめる、そんな「第三の米」とも言えそうなご飯に出会ったのでご紹介。お米のテック系企業、東洋ライスがリリースしている「ロウカット玄米」がそれです。

私が食べたのはレンチンで食べられる「金芽ロウカット玄米ごはん」。

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「白米感覚で食べる玄米」というコピー。なんだろう?という感じです。玄米ならでは風味を満喫するにはプチプチした食感は不可避。それを白米感覚というのは無理なんではないかと思ったのですが・・・。

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ラベルをさらに観察すると「玄米なのに ふっくらもちもち」。もしかしてもち米の粉を混ぜたりしているのでは?という気にさせられます。あるいは餅米に近いミルキークイーンのブレンド米とか・・・と思いきや、そういうわけではなさそうです。

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しげしげとパッケージを眺めた結果、この商品を手にしたのは、お米のテック企業 東洋ライスが開発した商品だからです。東洋ライスは、亜糊粉層(あこふんそう)というお米の表面の層を工学的に除去することに成功し、これまでのお米ではできなかったレベルの吸水率を実現してしっとりとしたテクスチャーとお米の美味しさを打ち出した「金芽米」で注目を浴びた企業。しかも吸水率を高めることでご飯の低エネルギー化も可能にしています。「お米の精製技術だけ」でこれまでになかったご飯のあり方を提案して、もはや限界なんじゃないかと思っていた米食の新しい地平を切り拓いた実績を持っています。

ゆえにこの商品もただならぬ何かがあるに違いない。まずはラベルの表示のある通りにレンチンしたいと思います。

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レンチン前に開封して驚いたのは玄米の粒の大きさ。パックされているのはすでに炊いてある状態なのですが、本来、玄米を普通に炊くと、白米よりもひと回り小さめなはず。にもかかわらずパックからのぞく玄米ごはんは白米並みにふっくらしています。これは何故なのか、興味津々で調べてみると玄米の表面を覆う「ロウ層」だけを除去することで、ふっくらと炊き上げるのだそうです。さすが金芽米を開発した企業だけあるなー。玄米を覆うロウ層がどれだけの厚さなのか、またどうやって除去できるのかは謎ですが、結果、こういう商品があるのがすごいです。玄米好きの方は、一度試してもらいたいです。

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さてレンチン完了して茶碗に盛り付けて見ました。色合いや香りは玄米ならではの感じがあるのですが、玄米の張りのある感じではなくて白米のしっとりとしたテクスチャーに仕上がっています。すごく不思議な感じです。

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で、食べてみるとパッケージの通りで白米感覚で食べられるのですが、その味わいは玄米らしさがしっかり残っています。お米の胚芽も美しく残っています。

一般的にご飯の美味しさは70%を占めるデンプンによるものとされていて、2種類のデンプン、アミロースとアミロペクチンの割合がテクスチャーに関連しているとされています。具体的にはアミロースが少なくアミロペクチンが豊富だとしっとり・もちもち感があり、逆にアミロースが多いと張りがありキレの強いご飯に仕上がると言われています。モチモチしたご飯の究極はアミロペクチン100%でアミロース0%のモチ米です。

したがって、ご飯の食味ということになると、コメの品種がどういうデンプンの構成であるかなどといった話になっていくわけですが、今回食べた「金芽ロウカット玄米」はコメの品種やデンプンの構成ではなく、玄米の精米技術を高めるという、既存とはちがう新たなアプローチで新しい食味を提供している点で斬新です。

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玄米のテクスチャーが苦手という白米が好きな人にも、この玄米ならではの美味しさは楽しんでもらえると思いますし、玄米好きの方には、これまで味わったことのない、ふっくらしっとりとした食感の玄米が楽しめると思います。

テクノロジーが新しい美味しさを作る可能性を感じさせるアイテムです。身近なお米・ご飯はすでに開発し尽くされているという気持ちでいますが、まだまだ開拓の余地、開発の可能性は広がっているに違いありません。


 

東洋ライス金芽ロウカット玄米:http://www.toyo-rice.jp/genmai/

Text : motokiyo

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