• キッチン
  • 2014/12/5 05:00:54

ミキサーを使って5分で手作りバター

今、日本はバター不足です。生クリームからバターは簡単につくることができます。以前、「手作りバターはめっちゃおいしい」という記事で、紙パックを振る方法をお教えしました。この方法は簡単ですが、案外大変です。

今日は文明の利器を使いもっと楽にバターをつくる方法をご紹介します。必要な道具はミキサーです。

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材料は生クリームの他に同量の氷水が必要です。生クリームは動物性の本物を使いましょう。

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ミキサーに生クリームを投入し、回します。今回は1パック使いました。

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数秒回すとこんな感じで固まってきて、ミキサーが回らなくなります。そこで必要なのが氷水です。

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氷水を投入します。基本的には生クリームの同量から1.5倍量の氷水が必要です。ミキサーを回して中身がまわるくらいの量を入れましょう。氷水をいれるのにはちょっと勇気がいりますが大丈夫です。

氷水を足しながら、回し続けます。すぐに分離して色が変わってくるはずです。

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この状態になったら、固形分と液体分を分離させるためにザルにあけます。

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下に水分がたまります。この方法だとバターミルクをとれないのでちょっともったいないのですが、手作業よりもずっと楽できます。さすが文明の利器、ミキサーです。もちろんフードプロセッサーを使ってもできます。

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ザルの上で水気を絞ります。ここで充分に水気を絞っておいたほうがおいしいバターになります。

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ボウルにうつして叩くようにして、練りましょう。水分がさらに出てきます。味付けをするならこのタイミングで。水分があったほうが塩味がなかに入ります。「マラクサージュ」と呼ばれるこの作業で水分がさらに出てきます。とにかく丁寧に練るのがおいしいバターのコツです。

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出来上がりました。冷蔵庫で保管します。

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出来立てのバターはおいしいです。1パックの生クリームからおよそ100gのバターがとれます。

農林水産省はバター不足の理由として

1. なぜバターが不足しているのですか。
1. 昨年(平成25年)の猛暑の影響で乳牛に乳房炎等が多く発生したことや、酪農家の離農等で乳牛頭数が減少していることなどにより、生乳(=搾ったままの牛の乳)の生産量が減少したため、バターの生産が減少し在庫量が大きく減少しました。
バターの在庫量が低下してきたため、乳業メーカー等は、安定的な供給を続けられるような出荷量に抑制していること等から、店頭のバターが品薄になっているものと考えられます。

と答えています。高齢化やコストの増加などの理由で酪農家の数が減り、生産量が落ちていることが背景にはあるようです。

牛は生まれてからミルクを出せるようになるまで3年かかります。普段は意識をしませんが、牛乳は牛の母乳。仔牛を産まないと出ません。産まれた仔牛が子供を産める状態になるまでには当然、時間もかかります。生産量が足りないからといって、簡単に増やせるわけではないのです。

「国内で足りなければ、輸入すればいい」そういう考え方もありますが、乳製品の海外依存はリスクが高いと言われています。また中国などの乳製品の消費も拡大している状況です。乳牛の餌となるトウモロコシの価格は上がる一方。今後、円安が進めばさらに状況は厳しくなります。

バターから日本の食をめぐる状況を考えるというのはいかかでしょうか?

〈12月8日 追記〉

バター不足なのに生クリームはあるの? というご質問がありました。2006年に牛乳の価格が暴落するのを防ぐために、牛乳を廃棄したのは記憶に新しいところ。当時、牛乳の消費が減る一方で、エサとなる牧草が豊作で供給が過剰となったことが原因でした。何故、牛乳を捨てなくてはいけないのでしょうか? 勿体ない、と思うのも当然ですが、牛乳は保存が利きませんし、安い価格で市場に廻すと酪農家の生活が成り立ちません。牛乳は動物である牛から搾るものなので、工業製品のように生産をコントロールすることはできないのです。

そうしたこともあり生乳はまず牛乳用に加工され、余った分を加工用に廻すという形をとっています。農水省の方針ではまず飲料用の牛乳、次に生クリームやヨーグルト、そしてチーズ、最後に脱脂粉乳・バターという優先順位なので、生乳が不足してくると調整役であるバターがはじめになくなる(でも、生クリームはある)という現象が起きる訳です。

Text : naoya

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