• 健康
  • 2016/3/2 05:00:17

食べ物の安心・安全・健康が気になりすぎて、食べられない人が増えている!?オルトレキシアとは

食育の三本柱の一つと言われる「選食力」も行き過ぎると問題があるようですよ。食べ物の安心・安全・健康が気になりすぎて食べられず、むしろ健康を壊してしまう人がいるそうです。その名もオルトレキシア・ネルボーザ。

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食育の「選食力」とは安心・安全で健康になる食べ物をバランス良く選ぶ力のことを言いますが、安心と安全に対して強迫的なほどとりつかれてしまい食べられなくなってしまい健康を壊してしまう人がいるのだそうです。この現象は1996年ごろからアメリカで指摘されるようになっていますが、10年を過ぎた昨年から再び注目されるようになってきています。

身体的要件に起因しない原因で食べない/食べられないタイプの摂食障害には拒食症が思い浮かばれますが、オルトレキシアと拒食症はことなるそうです。オルトレキシア・ネルボーザを命名したスティーブン・ブラットマン博士によれば、オルトレキシアは不健康だと考える食品を避けることで生じる摂食障害や精神障害で、拒食症との違いについては

拒食症とオルトレキシアを区別する主な特徴は、拒食症の人が自分の体重に注目する一方でオルトレキシアの人は(食の)潔白にとりつかれているということです。

と説明しています。例えば農薬や食品添加物の有無や食品の発がん性の可否など「不健康」だと決めつけてしまった食品を一切食べず、他方で健康だと思い込んだ食品ばかり食べるといった偏った食生活から栄養失調を生じてしまうケースなどです。

日本では2000年前後にメディアの中で特定の食品の健康効果を過大に評価されていることなどが「フードファディズム」として問題になっていましたが、オルトレキシアはちょうど真逆のような内容と言えるかもしれません。

アメリカの医学情報ウェブサイト「webMD」のジーニー・デイビスさんは「Orthorexia: Good Diets Gone Bad」という記事の中で11項目のチェック項目を紹介し、2つ以上該当するとオルトレキシアの可能性があると言っています。

  1. 一日3時間以上健康的な食品について考えていますか?
  2. 明日の献立を考えて中ですか?
  3. あなたの感じる美徳は、「食べる喜び」よりも「何を食べるか」の方が重要ですか?
  4. 食事の質が向上する度に生活の質が低下していませんか?
  5. 自分自身に厳しくなっていませんか?
  6. 健康的な食事をしたら自尊心が押し上げられると思いますか?
  7. 自身の方法で食べていない他人を見下していませんか?
  8. 正しい食品を食べることを求めるために一回楽しんで食べた食品を無視するのか?
  9. 家族や友達を距離を置かないと食事は家ですら難しいですか?
  10. ダイエットに反する食事をしたとき、罪悪感や自己嫌悪感を感じますか?
  11. 食べる状態の時に完全に制御できていますか?

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「危険な食品」「アブナイ食べ物」「健康を脅かす食べ物」などというコピーは人間の危機意識からどうしても気になってしまいますが、強迫観念にとりつかれていないか、食事が苦行のようになっていないのか、たまにセルフチェックする必要がありそうですね。

参考:

http://www.orthorexia.com/

Orthorexia: Good Diets Gone Bad
by Jeanie Lerche Davis
http://www.webmd.com/mental-health/eating-disorders/news/20001117/orthorexia-good-diets-gone-bad

Text : motokiyo

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