• レビュー健康
  • 2015/8/26 05:00:00

野菜ジュースはどれがいいのか?「1日分の野菜」ジュースを比較してみた

厚生労働省が推進する健康作り運動「健康日本21」では、健康増進の観点から1日350g以上の野菜を食べることを目標にしています。多くの人が心がけているものの、現実にはなかなか難しいようです。そんな現代生活の健康支援ということか、コンビニエンスストアやスーパーでは「1日分の野菜350g」をうたった商品が並んでいます。どんなものなのか3種類を試飲してみました。

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厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」によれば、

「国民健康・栄養調査」をみると、生活習慣病予防・改善のための取り組みとして、「野菜をたくさん食べるようにしている」と回答した人(30歳以上)は、男性約45%女性約60%にのぼります。他の調査では「健康維持のために野菜を摂ることは重要だと思うか」に対して、「重要である」と回答した人は98%にも上ります。さらに別の調査でも「健康増進を図る方法」として「野菜類や果物類を多く摂取している」と回答した人は、他の項目をおさえ最も多くなっていました。
前述の国民健康・栄養調査で野菜類平均摂取量を見ますと、成人男性で約290g女性で約270gとなっています。(以下略)[引用元:野菜食べてますか? http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-015.html]

意識して食べていても、実際には足りていないのが現状のようです。とくに生野菜はカサが多くても重量にするとわずかであることが多いので、「加熱して食べましょう」と呼びかけているサイトがみられ、また加熱すると失われる栄養素もあるので色々な調理法で食べたほうが良いというアドバイスもみられます。さて、「1日分の野菜350g」がとれるとうたっているジュースはどんな内容なんでしょうか。

まずKAGOMEの「野菜1日これ一本」から確認してみましょう。

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商品の目立つところに「野菜不足に濃縮チャージ」と大きく書かれています。

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この商品は200mlなので350g分の野菜をおおよそ200g程度に詰め込んでいるわけですから、相当な濃縮っぷりです。なお野菜汁100%で食塩や砂糖は無添加とのこと。昔の野菜ジュースは食塩が加えられている商品が多かったように記憶していますが、いまは入っていない野菜ジュースのほうが多いですね。

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パッケージの側面には食事と一緒に健康サポートする商品だということと、「健康日本21の目標値」として野菜350g分をぎゅっと濃縮したとアピールしています。また栄養強化を目的とした添加物は使用していないようです。パッケージの図からはリコピンやβカロテン、カルシウムや食物繊維が重点的や栄養素のようですね。

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さらにはこのジュースに使われている30種類の野菜が一覧できるようになっています。プチヴェールやケールやモロヘイヤなど、普段の食生活では触れる機会の少なそうな野菜も入っているようです。

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パッケージの裏面には細かい栄養成分表示があります。また以下のような記載もあります。

野菜は加工によって失われる成分もあります。
リコピンやカロテンのようにジュースにすることで身体への吸収率が高まる栄養素があります

トータルで見るとどうなんだろうという気もしますが、このジュースだけですべて解決するのではなくて「食事と一緒に健康サポート」という点では、十分なように思います。30種類の野菜を200mlのジュースで飲めるというのも、野菜ジュースを自分で作る手間を考えたらスゴイものですね。

さて次に伊藤園の「栄養もきっちり摂れる!30種の野菜、1日分の野菜350g」にいってみましょう。

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一体、どこからどこまでが商品名かわかりませんが、要件としては先ほどのKAGOMEと同じ内容ですね。

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こちらも砂糖と食塩は不使用で、野菜汁100%です。なおアピールポイントとして、ビタミンCは60mg、カルシウムが135mg、βカロテンが4720μg(マイクログラム)、カリウム・マグネシウムが摂れるようです。KAGOMEの商品に掲載のあったリコピンについては、こちらは触れてはいませんね。

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伊藤園「1日分の野菜」は、搾汁の過程で減少する栄養成分を補っているとのこと。この辺はKAGOMEとはスタンスが違うようですね。

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一方、こちらの商品も野菜を食べることを前提にしながらも、その不足を補助すること目的としているようです。野菜のリストもずらりと並んで、末尾に水溶性食物繊維や乳酸カルシウム、塩化マグネシウム、ビタミンCが掲載されています。

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栄養成分表示もずらりと並んでいますが、パッケージ表面にあった数字をこちらでチェックすると数値に幅があるものもあるようですね。ベータカロテンは4700から15460μgもの開きがあります。

最後に伊藤園の「栄養強化型 1日分の野菜」です。

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パワフルなフォントで「栄養強化型」と書いてあり、いかにもすごそうな感じがします。何がどう強化されているのでしょう。

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食物せんいが7g、鉄分が1.5mg、ビタミンCが60mg、カルシウムが135mg、ベータカロテンが4720μg、カリウム770mg、マグネシウム51mgとアピールしています。

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裏面を見てみると「従来品に比べさらに「食物せんい」「鉄分」を栄養強化!」とあります。先の「1日分の野菜」はビタミンCは60mg、カルシウムが135mg、βカロテンが4720μg(マイクログラム)と3種類だったのに加えて、鉄分と食物せんいを視野に入れて強化しているとのことですね。

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裏面の栄養成分表示も細かく幅のあるものは、幅も含めて記載されています。

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栄養強化はしていても、やはり「野菜をしっかり食べるのが理想」、なおかつ不足しがちな部分を補うというスタンスには変わりません。

さてこういう商品はストローで飲んでしまいがちなので、色やテクスチャーを確認しないことが多いですからカップに開けてみます。KAGOMEと伊藤園とそれぞれやってみましょう。

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KAGOMEの「野菜1日これ一本」のほうは、トマトを思わせる深く濃厚な赤です。

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一方、伊藤園の「1日分の野菜」は、どちらかといえばトマトとニンジンのミックスを想像させるオレンジ色に近い色合いです。

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栄養強化型はさらにオレンジ色が強まっていますね。

次にテクスチャーですが、写真下のようにKAGOMEはかなり重くドロッとした野菜ピューレのような感じです。飲んでみるとトマトの味わいが一番強く感じられ、「野菜の濃縮したのを飲んでいるな」という感じがします。

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一方で伊藤園の「1日分の野菜」は、さらりとして軽いです。飲んでみるとニンジンを中心とした野菜の甘さを感じて、さらりとした飲み口とともにとても飲みやすいです。

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冒頭の厚生労働省が、健康人を対象として、国民の健康の保持・増進、生活習慣病予防のために標準となるエネルギー及び各栄養素の摂取量を示すものを定めた「第6次改定日本人の栄養所要量(参照URL:http://www1.mhlw.go.jp/shingi/s9906/s0628-1_11.html)」によれば、

ビタミンA:600μgRE(2,000IU) 540μgRE(1,800IU) 1,500μgRE(5,000IU) レチノール等量
ビタミンC:100mg(18歳以上の男女)
カルシウム:600mg(30〜49歳の男女)
カリウム:2000mg(15歳以上の男女)

などとなっているようです。ただし栄養素には健康のための上限摂取量も定められていますので、必ずしもたくさんとれば良いということでもありません。不足もしすぎず、摂りすぎにもならないためにも普段の食生活を健康的にする意識づけはなおのこと大切です。また身近な栄養士に相談してみるのもまた良いかもしれません。

1日分の栄養ジュースも上手につきあいたいものです。

Text : motokiyo

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