• 健康
  • 2015/6/24 05:00:07

「青梅を生のまま食べるのは危険」なのか?

八百屋やスーパーに青い梅が出回って、梅酒や梅シロップや梅干し作り用に買い求める季節となりました。さて「青い梅は危険だ」と子どものころから聞かされ、もっぱら加工して食べるのが常だと思い込んできましたが、実際のところどのくらい危険なのでしょう。フグ肝や毒キノコで有名なベニテングダケようにちょっとでも食べると死に至るほどの危険性なんでしょうか。

※以下の記事には『過剰摂取による中毒症状や致死』に関わる情報を含んでいます。詳しくは医師・保健師・薬剤師・看護師・栄養士にご相談ください。

今年も梅がなりました

まず見つけたのは農林水産省のウェブサイトの記事でした。

梅の核(胚または仁(じん)とも言う)や未熟果実には、アミグダリンという青酸配糖体が含まれていて、梅の果実に含まれている酵素や人の消化管内で分解されて青酸を生じ、中毒をおこす場合があります。中毒症状としては嘔吐、腹痛、下痢などがあり、胚の部分を多量に摂取すればけいれんや呼吸困難などを起こすことも報告されています。しかし、果実が熟してくるとアミグダリンが分解されて、青酸による中毒の心配がなくなります。また、梅干しや梅酒、梅漬けなどの加工をすることにより、アミグダリンは分解されて減ってきますので、実を食べても梅酒を飲んでも心配ありません。なお、同じバラ科のあんず、もも、すもも、びわなどの未熟果実や種子も注意が必要です。
参照URL:http://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/0906/04.html
ホーム > 消費者の部屋 > 消費者相談 > 過去の相談事例 > 平成21年6月 > 梅には毒があると聞いていますが、梅干しや梅酒は大丈夫ですか。

アミグダリンという青酸配糖体が体内に取り込まれて消化分解されると青酸になって中毒になるが、果実が熟してくるとアミグダリンが分解されて中毒の心配はなくなるとのこと。中毒症状は嘔吐・腹痛・下痢、多量に摂取すると呼吸困難なんですね。とくに注意が必要なのは未熟果実と種子の仁。

この「アミグダリン」についてさらにwikipediaで調べてみると、次のような記事が見つかりました。

エムルシンは、動物の体内に存在するβ-グルコシダーゼという酵素の一種である。高濃度のアミグダリンが残った果実などを経口摂取すると、エムルシンとβ-グルコシダーゼによってアミグダリンは体内で加水分解され、青酸を発生し、中毒を起こす。ただし、致死量は遊離した青酸の状態でおよそ60mgとされており、この量を満たすためには多くのアミグダリン(未成熟なウメで100~300個ほど)を必要とするため、少量であれば死に至るほどの効果は表れない。
参照URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/アミグダリン

アミグダリンの致死量は未熟な梅で100〜300個ほどとのことで、少量であれば死に至ることはなさそうです。青い梅をうっかりかじったり、作りかけの青い梅のジャムを試食した程度では問題なさそうです。

一方、公益社団法人 日本中毒情報センターによる保健師・薬剤師・看護師向けの専門的な情報によれば、アミグダリンの経口最小致死量は50mg/kgとなっています。つまり体重1kgあたり50mgですので、子どもをはじめ身体が小さな人は少量でも中毒になりやすいと考えられますね。

たとえばカフェインも過剰摂取すると致死量になりますが(コーヒーにして75杯程度のようです)、普段の私たちの暮らしの中でコーヒーや紅茶、お茶を危険視することがないように、青梅を一度に100個も生かじりすることがないわけで、過度に危険視しているのかもしれません。かといって、中毒症状は致死の手前でもおきるわけですから99個まで食べて良いわけでもありません。

どんな食べ物も過剰にとれば毒になるわけで、だからこそ正しく怖がること、適度な量を知ることですね。

梅の実 / Fruit of Plum

また間違って大量に食べてしまった場合、種の中の胚(仁)を食べたのか、未熟な果実だったか、熟した果実だったのかなどの情報は医療機関に説明する上で大切なことになりそうですね。

Text : motokiyo

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