• 食事情
  • 2017/5/14 05:00:14

大阪市なにわの伝統野菜 難波ねぎ

とても美味しいネギをいただきました。

大阪なにわの伝統野菜、難波ねぎ、です。

 

難波ねぎ_1(本文用)

 

ねぎの産地といえば、大阪!

明治18年ごろに南海電車が開通したころ、その難波駅のあたり一帯は、ねぎ畑。今でも、ネギの総称は「ナンバ」と呼ぶ人もいらっしゃるそうです。

ネギとカモ肉が入った「カモ南蛮」その名前の由来だと言われています。

 

難波ねぎ_2(本文用)

 

ネギ、そのもののお話を。

もともと、ネギは中国から大阪へ渡来してきました。それが、難波ネギ、と言われています。そして大阪から京都へ種が運ばれて、京都に根付こうと風土にあわせて改良されたものが「九条ネギ」。そして、江戸幕府の始まりのころ、大阪から江戸へ向かった人たちが、ネギの種を砂村(現在の東京都江東区)に蒔いて栽培したものが「砂村ネギ」、そこから更に種が旅をして改良され、千住(現在の東京都足立区)で栽培されたものが「千住ネギ」となりました。

 

難波ねぎ_3(本文用)

 

難波ねぎは、写真でもわかるとおり、九条ネギのように強いネギではありません。どちらかというと、繊維が柔らかく、今のねぎにはない強いぬめりが特徴。そのぬめりこそが、濃厚な甘みを生み出すのです。

ですが、この特徴がネックになり、そのぬめりが機械での加工に向いていない、などの理由で、1970年頃より市場から消えてしまいます。

 

難波ねぎ_4(本文用)

のびやかで華奢で、すっとした佇まいは、こちらまで背中を伸ばしたくなるくらい、素敵なものです。

現在では、このネギを次世代に繋ぐための動きも出てきているようです。とはいえ、生産農家はまだまだ少なく、流通にはほとんどのっていません。

先日、古来種野菜のイベントの際、こちらを調理してネギ味噌を作りました。大量の難波ネギをひたすらカットしていたのですが、家中に広がるそのねぎの香りの素晴らしいこと!しばらく換気扇を回さずに、その香りで癒されていたのでありました。

台所の香り。

私たちが失くしたくない、ひとつのシーンです。

Text : warmerwarmer

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