• 食事情
  • 2017/1/14 05:00:11

ああ、納豆甲子園! 第6回 東京都予選 (その2)

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世界中の納豆ファンのみなさま、こんにちは!逆にきらいな方にはごめんなさい。
日本中の納豆を集めて最も「納豆らしい納豆」を決める納豆甲子園を誰に断ることなくやっております。ここでいう納豆らしいとは、
ダサさ(郷愁を誘う)、クサさ(風味がある)、ネバり(菌が元気)
つまり、最も洗練されていない、垢抜けない納豆のこと。最もおいしいではありません。
詳しくはこちらをご覧ください。

連載第1回 http://magazine.shokuikuclub.jp/food/20161105_114005/

【下町の納豆】
大平納豆という納豆屋さんを見つけた。墨田区大平にあり、おおひらではなく、たいへい、と読む。駅でいうと錦糸町の近くで、江戸時代は深川元町代地と呼ばれていたそうです。代地とは幕府が土地を取り上げた時に変わりに与える土地の事。深川は門前仲町あたりの事なので、もともとは江戸湾寄りに住んでる人たちだったのでしょう。

そんな事もこの納豆屋さんも初めて知った事で、こじんまりしてるものかと思ったらかなりの商品の種類を出していて驚いた。問合せて届いた納豆が12種類。しかもそれぞれ特徴たっぷりでした。

【4番 東京納豆(大 粒)大平納豆(墨田区大平)】

藍色のベタと筆文字が和紙に印刷してある包装紙は印刷がかすれがかっていて、ダメージデニムのようなのは意図したことなのかどうなのか。うっすら背後に見えるのはまちのシンボル、スカイツリーらしい。こういうデザインだと要素を減らしてシンプルにキザったらしいものにしがちだが、ガツガツと情報や装飾を入れてごちゃごちゃさせていて気取ってないのが良い。

その中に「北海道産十勝秋田黒目大豆使用」とある。更に裏には「東京には100軒ほど存在していた納豆屋さんがこぞって黒目大豆の納豆を造っていたことが東京納豆の由来。今となっては太平納豆だけが継承しております」と。

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粒には確かに黒い点がはっきり見える。黒目大豆とはいわゆるブラック・アイド・ピーズ、国産には無いと思っていた豆。ネットで調べてみると東京以外でも東京納豆やみやこ納豆という商品名で黒目大豆を使った納豆を造ってるのが見つかった。つまり東京納豆は東京で造ってるということではなく、広島焼き、のように黒目大豆を使った納豆のスタイルを指すものなのだ。

ここには太平納豆だけ、とあるが前回の(2番 千代田納豆 経木)も青大豆ではなく黒目大豆を使った東京納豆だったのかもしれない。

かき混ぜてみると糸の力が強いのに驚く。箸でもちあげると器ごと持ち上がった。糸が白く美しく、かなり引っ張っても切れない。粘りもかなり強い。この辺が江戸っ子に受けるのではないだろうか。
豆はふっくら甘い、とても美味しい納豆。豆が違うせいか風味は確かに違っていた。

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採点
ダサ度(郷愁を誘う)2 ネーミングやジャケット(パッケージ)のそれらしさ(4点満点)
クサ度(風味がある)0 納豆臭さ、香りの強さ(3点満点)
ネバ度(菌が元気)3 粘りの強さ、糸の数と密度(3点満点)
合計 5点

【5番 北海納豆(小粒)大平納豆(墨田区大平)】

東京納豆がスタイルのひとつであるなら、北海道の大豆を使った納豆も数多くあるのでひとつのスタイルかもしれない。福島の納豆にも同じように北海道納豆があった。
こちらではわかりやすく地図を掲げているが、アイコンとして最強なのは理解できるが、何かもっと攻めたものがないのだろうか。とはいえ、地味な色合いの納豆らしいデザインと思う。

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かき混ぜてみると色の数が多く、まとまって離れない。粘りは充分で香りは抑えめか。
豆の味は青ばた豆腐の納豆のように野性味がってるというか、苦味とコクがあり、大人っぽいもので個人的にはとても好み。
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採点
ダサ度(郷愁を誘う)1、クサ度(風味がある)0、ネバ度(菌が元気)3、 合計 4点

【6番 国産小粒(小粒)大平納豆(墨田区大平)】

清潔感あるさわやかな大手っぽいデザインのジャケット。おそらく最近新しくしたのだと思うが、今後この方向でキラキラしたデザインにしていくのは納豆のデザインとして違うのではないかと警鐘を鳴らしたい。そんな立場でもないんだけど。

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かき混ぜてみると糸が太くて強い。これも器ごと持ち上がる強さ。
豆の味も最後に苦味とコクが訪れる、上級者向けの納豆。もっと香りが強いとさらに良いのに。

ここの納豆は全般にグルメな江戸っ子に向けた通好みの作りなのかもしれない。

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採点
ダサ度(郷愁を誘う)0、クサ度(風味がある)1、ネバ度(菌が元気)3、 合計 4点
次回は太平納豆の続きです。

Text : masaei

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