• 食事情
  • 2016/11/30 05:00:57

Ashrafさんのご当地ビーグル偏愛録(第38回:フィリピン・マンダルーヨン市)

こんにちは! Ashrafです。

仕事でフィリピンに行ってきました! 3泊4日という短い日程でしたが、その中でも仕事の合間を縫って街歩きを楽しんできました。そこで、今回と次回の2回に分けて、フィリピンのグルメ探訪録をお送りしたいと思います。

第1回目の今回は、高架鉄道ライン3のオルティガス駅から徒歩3分ほどのところにあるショッピングモール「SMメガモール」で、そばの食べ比べです。フィリピンには親日家が多く、和食系レストランもよく目にします。日本語表記の看板なども珍しくありません。そんな中、日本の立ち食いそば界をリードするチェーン店が、フィリピンにも進出しています。そしてSMメガモールには、同じフロア内に「富士そば」と「小諸そば」があるのです。

まずは、富士そばから。富士そばは、日本では食券制を採用しています。しかし、フィリピン(というか海外全般)では食券制にあまり馴染みがないため、富士そばはフルサービス制をとっています。店頭に受付係が立ち、客が来ると席へ案内する仕組みです。食べ終えた後の精算も、クリップボードを使ってのテーブル会計。日本の店舗とはだいぶ雰囲気が違います。

日本語の看板が掲げられている。店内の壁には、意味不明な日本語がたくさん

日本語の看板が掲げられている。店内の壁にも、意味不明な日本語がたくさん

ここでは、カツ丼を食べてみました。トンカツがだいぶ大きいという点を除けば、基本的には日本の店舗と同じレシピで調理されているようです。玉子は黄身と白身が分かれた状態でとじられていますし、タマネギのカットも酷似。タレの味まで含めて、よく再現されていると思います。ただ、ご飯だけは違和感がありました。東南アジアの米に特有というべきでしょうか、水分の少ないパサパサした食感。

ごはんのパサつきを除けば、とても良い出来栄え

ごはんのパサつきを除けば、とても良い出来栄え

そばの比較もしたいので、別店舗(ケソン市のSMノース・エドゥサ・モール店)で食べた肉富士そばの写真も載せておきます。そばは、麺に関しては日本の味がよく再現されていました。日本から送られた粉を使って、フィリピン国内で製麺しているそうです。

そば・うどんメニューにワカメをのせるのも、日本の店舗と同じ

そば・うどんメニューにワカメをのせるのも、日本の店舗と同じ

「少し麺のエッジがとれているかな」と感じた程度で、違和感なく食べられます。ただ、つゆは日本のものとだいぶ違っていました。カツオ出汁が弱く、醤油の香ばしさが前面に出ています。そして、具材。温泉玉子と焼き海苔は、日本と同じ。肉は牛肉を使っており、豚肉を使う日本の店舗とは異なっています。しかし、日本の店舗でも、フィリピンへの出店が始まった当時は牛肉でした。その名残で、現在も牛肉になっているのです。そう考えれば、納得できる相違点です。

気になるお値段は、カツ丼が475円(1ペソ2.5円で換算。以下同)、肉富士そばが650円。平均所得や物価を考慮して日本での感覚に置き換えると、カツ丼3500円、肉富士そば5000円くらいのイメージです。さらに、10%のサービスチャージが加算されます。たいへんな高級品で、庶民にはまず手が届きません。

続いて、小諸そば。店名は、現地表示で「KOMORO Japanese Dining」。富士そばよりもだいぶ早く、1992年にフランチャイズにてオープンした店舗です(富士そばも、フィリピンの店舗はフランチャイズ)。こちらは、富士そばと違ってファストフードスタイル。入口脇のカウンターで口頭注文して、その場で支払いを済ませます。手渡された番号札を持って席で待っていれば、配膳してくれます。飲み水はセルフで、下げ膳は不要。「半セルフ」といったところでしょうか。

富士そばとの距離は、わずか50メートルほど

富士そばとの距離は、わずか50メートルほど

いただいたのは、かき揚げそばミニかつ丼セット。かき揚げそばは、見るからに日本の「小諸そば」とは別物です。つゆが、漆黒! ひと口飲んでみると、思ったとおり醤油の香りが強く感じられました。減塩タイプの醤油なのでしょうか、それほど塩辛くはありません。富士そばと同様に出汁は控えめで、醤油のコクを柱に組み立てたつゆです。富士そばと小諸そばの両方が出汁を弱めてあることから、これがフィリピン人の好みなのだろうと推察できます。出汁を楽しむ文化が、フィリピンにはあまり根づいていないのかもしれません。

東京下町のクラシカルな立ち食いそばを連想させるつゆの色合い

東京下町のクラシカルな立ち食いそばを連想させるつゆの色合い

麺は歯ごたえの強い生麺で、日本の店舗よりもグレーが濃いように感じます。モチモチ感があまりなく、日本の店舗とは違う麺を使っているのではないかと思います(水の違いなどもあるので、一概には言えない)。かき揚げは、見た目には日本の店舗と同じ要領で作ってありそうに見えます。しかし食べてみると、具材のカットが揃っておらず、食感がチグハグした印象でした。長ネギ(フィリピンの長ネギは細く短い)に至っては、クタッとなったものが10センチ以上の長さでカットされていて、クッチャクッチャといくら噛んでも噛み切れず、繊維質が歯に触ってあまり心地よいものではありませんでした。

かつ丼の方は、富士そばと比べるといかにも貧相。ミニサイズだからということもありますが、丼の縁にご飯粒がくっついていたり、丼の中で盛りが偏っていたりして、改善すべき点が多くあるように思います。富士そばのカツ丼と違って米にハリがあり、味は悪くないので、見た目でかなり損をしているように感じました。

盛り付けをもう少し工夫できれば、100点満点に近いものになる

盛り付けをもう少し工夫できれば、印象がグッと高まりそうだ

お値段は、かき揚げそば305円、ミニかつ丼とのセットで475円。サービスチャージはありません。富士そばに比べると半額くらいのイメージですが、それでも所得や物価を考慮して日本人の感覚に置き換えると、かき揚げそば2400円、ミニかつ丼とのセット3500円くらい。やはり、庶民には手の届かない高嶺の花でした。

おまけ。SMノース・エドゥサ・モール前にあった屋台で、「TAKOYAKI」を食べてみました。3粒で、75円。屋台なのに、これまた富裕層向けの高級品です。

飲み物がないと、口の中がネトネトになる

飲み物がないと、口の中がネトネトになる

お好みソースの代わりに、イチゴジャムがかかっています。マヨネーズのように見える白いソースは、サワークリームのような味。黄色い粉状のものは魚の削り粉と思われますが、これにも甘い味がついています。ちらし寿司などに使う「でんぶ」のようなイメージ。全体的に、甘さ一辺倒でした。それなのに、中にはしっかりとタコが入っています。この味覚だったら、タコよりもチーズを入れた方が美味しいのではないか、と感じます。

フィリピン魅惑の食紀行は、次回も続きます!

 

☆☆お店データ☆☆

「富士そば(SMメガモール店)」

  •  高架鉄道ライン3・オルティガス駅歩3分(SMメガモール北棟2階)
  •  定休日/なし
  •  営業時間/10:00~22:00
  •  主なメニュー/カツ丼190ペソ、肉富士そば260ペソ、かき揚げそば280ペソ

「KOMORO Japanese Dining(SMメガモール店)」

  •  高架鉄道ライン3・オルティガス駅歩3分(SMメガモール北棟2階)
  •  定休日/なし
  •  営業時間/10:00~22:00
  •  主なメニュー/かき揚げそば122ペソ、ミニかつ丼セット190ペソ、えび天そば138ペソ

Text : ashraf

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