• 食事情
  • 2016/11/15 05:00:50

Ashrafさんのご当地ビーグル偏愛録(第37回:山梨県富士吉田市)

こんにちは! Ashrafです。

富士山の北鹿、山梨県富士吉田市にやって来ました。富士急行線が走る街で、中心市街地にある富士山駅(富士吉田駅から改称)に、「駅そば」ならぬ「駅うどん」の店があります。しかし、今日は車での訪問。駅探訪は次回以降ということで、国道138号線沿いの道の駅「富士吉田」に立ち寄ります。品数豊富な物産館は眺め歩くだけでも楽しく、無料で利用できる富士山の湧水汲み場もあります(要容器持参or購入)。さらには、地ビールレストラン、ふじさんミュージアム、富士山レーダードーム館も隣接しており、ちょっとしたテーマパークのようになっています。

高速道路のサービスエリアのような形状の建物

高速道路のサービスエリアを思わせる形状の建物

富士吉田市のご当地グルメと言えば、「吉田のうどん」でしょう。太く歯ごたえの強い麺、醤油と味噌を合わせたつゆ、野菜や肉(主として馬肉)を使った具材、しっとりした独特な調味料「すりだね」。とても特徴の多い郷土うどんです。

富士北麓地域は、富士山の火山灰を主成分とする地層に覆われ、稲作には向きません。そのため、古くから小麦が栽培され、うどんが主食として親しまれてきました。江戸時代に入ると富士山参詣者が増えたことに伴って、うどんを売る店が登場。とはいえ、いわゆる「うどん店」を開くのではなく、一般の民家が昼時に限り自宅内に参詣者を招き入れてうどんを食べさせていました。そのため、現在も民家の一室を店舗とするうどん店が多くあります。

道の駅「富士吉田」の軽食コーナーでも、吉田のうどんをいただくことができます。かけうどん400円、肉うどん450円。民家にお邪魔するような雰囲気は楽しめませんが、リーズナブルに吉田のうどんをいただけます。

レーダードーム型にご飯を盛りつけた「レーダードームカレー」550円も人気

レーダードーム型にご飯を盛りつけた「レーダードームカレー」550円も人気

しかし、今日は午前9時の訪問で、まだ軽食コーナーが開いていませんでした(軽食コーナーの営業は10~17時。夏季のみ9~18時)。そこで、物産館を覗いてみることにしました。

抜群の品揃え

吉田のうどんだけでも、この品揃え!

いくつかのメーカーの生麺がズラリと並ぶ吉田のうどんコーナーが人気を集める中、私が気になったのは、即席カップ麺でした。市内の名店が監修を手掛けたカップうどんが2種類、販売されていたのです。今回は、この2つを食べ比べてみることにしましょう。

まずは、大手メーカー・東洋水産(=マルちゃん)が発売している「吉田のうどん」。東洋水産では、ご当地ものの即席カップ麺を「日本うまいもん」というシリーズで発売しています。その、山梨編。ただし、山梨県限定販売ということではなく、全国で販売されているようです。2015年に一度リニューアルして、現在の形に。

縦長型のカップ

カップは縦長型

監修は、「林の中のうどん店」のキャッチフレーズで人気の「麺‘ズ 富士山」。4種類の小麦粉を使って富士山の湧水で麺を打ち、つゆにはカツオ出汁を加えているのが特徴です。さて、カップうどんにもその特徴が再現されているでしょうか?

粉末スープとかやくは、小袋ではなく最初から麺と一緒になっている

粉末スープとかやくは、小袋ではなく最初から麺と一緒になっている

熱湯を注ぎ、4分待って、小袋の味噌ダレを加えて出来上がり

熱湯を注ぎ、4分待って、小袋の味噌ダレを加えて出来上がり

今回は食べ比べなので、麺リフトの写真も撮りました

今回は食べ比べなので、麺リフトの写真も撮りました

麺は、「コシが強く歯ごたえのあるうどん」とのこと。ですが、個人的な感想としては、東洋水産の代表銘柄「赤いきつね」とあまり変わらないように感じました。平打ちの油揚げ麺では、このくらいが限界なのかもしれません。しかし、つゆの方はなかなか美味しいものでした。醤油と味噌のブレンドで、どちらかというと味噌の方が強く出ています。そしてカツオ出汁の香りがしっかりと加わることで、少し「赤だし」に近い味わいでした。

具材は、キャベツ・ニンジン・ネギ・肉・揚げ玉。肉は、馬肉ではなく豚肉でした。林の中の麺‘ズ 富士山でも豚肉を使っていますので、きっちり再現されているということですね。全体的に、具材のカットがとても小さいのが少し残念。吉田のうどんは、食べ応えのある具材も特徴のひとつだと思いますので。そして、「すりだね」はありません。唐辛子さえ添付されていませんでした。確か「麺‘ズ 富士山」では、卓上にすりだねを置いていたはずですが……。

続いて、静岡県にある藤商という会社から発売されている「ピリ辛 吉田のうどん」をいただいてみましょう。こちらは、国道139号線沿いに店を構える「玉喜亭」の監修。湧き水を使って打った中太麺と、まろやかな合わせ出汁が人気の店です。

価格的に、東洋水産のものの約2倍。そのぶん、期待も膨らむ

価格は、東洋水産のものの約2倍。そのぶん、期待も膨らむ

「ピリ辛」と銘打っているくらいですから、こちらはすりだねが付いているのでしょう。

……ない。……ない。蓋をあけ、小袋を全部取り出してみますが、すりだね、またはすりだねに準ずる薬味は付いていません。これはちょっと残念ですね。道の駅の物産館では、すりだねを単独で販売していますので、カップうどんを買って帰るのであれば、すりだねも別途買っておくことを強くオススメします。

フリーズドライの麺もビニール包装されている

麺もビニール包装されている

こちらは、油揚げ麺ではなくフリーズドライタイプの麺です。小袋が全部で3つ入っています。かやく(野菜)、レトルト具材(肉)、そしてスープ。かやくだけを麺の上にあけてからお湯を注ぎます。もちろん、レトルト具材とスープは、忘れずに蓋の上で温めておきます。

熱湯5分で出来上がり。値段が高いだけあって、具材感が

熱湯5分。レトルト具材とスープを加えてで出来上がり。透明感のあるスープ

油で揚げていないので、麺にコシがある

油で揚げていない麺には、コシが感じられる

麺と具材に関しては、こちらの方がだいぶ本格的。麺は、吉田のうどんのコシと歯ごたえを忠実に再現……とまではいきませんが、カップ麺としては「敢闘賞」に値するくらいの食感を再現できています。具材も、肉・野菜(キャベツ・ニンジン)とも大きめのカットで食べ応えがあります。肉は、「玉喜亭」と同じく牛肉を使用。肉と一緒にレトルトになっているスポンジ状の具材は、油揚げでしょうか。肉の嵩増しという狙いがありそうに思えますが、甘辛のタレがしっかりと染みていて、これはこれで美味しかったです。またしても馬肉には出会えなかったわけですが、味付けの影響もあるのか、牛肉にはちょっとノザキの「ニューコンミート」のような風味があり、わりと馬肉に近い味覚でした。

油揚げと牛肉

牛肉はちょっと癖のある味わい

つゆは、味噌よりも醤油の方が前面に出ています。そして、ピリッと舌を掻くような辛みがあります。この辛みは何でしょうか。原材料を見ても、「香辛料」としか記載がありません。少し刺激を強めたラー油のような感じ。すりだねを付けない代わりに、この「香辛料」で辛みを演出しているのでしょう。

どちらも、それなりに満足できるものでした。そして、両者の違いがはっきりしていることも、たいへん興味深く感じました。しかし、「麺‘ズ 富士山」も「玉喜亭」も、350円でかけうどんを食べられるリーズナブルな店。カップ麺を買って帰るのも悪くないけれど、やっぱり現地で店に入って食べた方が満足度は高いですね。

おまけ。道の駅では、こんなものも売っていました。

あくまでも「風味」です

あくまでも「風味」です

サイズ小さめ、やわらかめ。薄紙にくっつきやすいので注意を

やわらかめで、サイズ小さめ。包み紙にくっつきやすいので注意を

食べてみると、ミルキーさを少し抑えて、香ばしさを少し強調した、普通に美味しいキャラメルでした。原材料には、「醤油加工品」が入っています。味噌は入っていません。とりわけ個性的な味ではなく、怖いもの見たさでなくても手を出せます。考えてみれば、私は第35回の投稿で小豆島の醤油ソフトクリームについて、「キャラメルのようだ」と紹介しています。醤油とキャラメルには、どこか通じる味わいがあるのかもしれませんね。

 

☆☆お店データ☆☆

「道の駅富士吉田 物産館」

  •  国道138号線沿い(富士急行富士山駅から約3km)
  •  定休日:なし
  •  営業時間:9:00~19:00(季節変動あり)
  •  主なメニュー:東洋水産「吉田のうどん」223円、藤商「ピリ辛吉田のうどん」453円、吉田のうどん風キャラメル216円

Text : ashraf

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