• 活動レポート食事情
  • 2016/11/13 05:00:38

この秋、本を出版します「古来種野菜を食べてください」/warmerwarmer

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「古来種野菜を食べてください」高橋一也

野菜って、楽しくって、美味しくって、でも、ちょっと切ない。

路上販売に始まり、古来種フェス「種市」の熱狂、伊勢丹新宿本店での驚きの展開にいたるまで、「あたためる八百屋」の騒がしい毎日をめぐる奮闘記。

【800年、人々が繋いできた「種」があります】

日本の風土に根付いて、驚くほど長い間、一度も途切れることなく、つながってきた「生命」の循環。それが日本の伝統野菜たちの姿です。しかし、いまその循環が途切れようとしています。本書では、野菜の流通の現状、日常の食の問題、F1種やジーンバンクといった種の問題、有機JAS認証について、新規就農に必要なことなど、「八百屋の目」からみえる風景をあたたかく語っていきます。

 

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11月25日 warmerwarmer高橋一也初著書の本「古来種野菜を食べてください」を出版いただけることとなりました。

少しずつ告知などをしているところですが、現在アマゾンやその他webで先行

予約も始まりました。

https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4794969449/hnzk-22

(嬉しくて予約してしまいました!)

 

実はこれまでに出版のお話、というのはいくつかいただいていました。

ただ、やはり、野菜とはいえこのマニアックな世界。

古来種野菜を栽培している人も1%、そしてその野菜に意識ある人も1%。

ですから、出版しても本として売れるのか、というところが毎回議論になり、結果、もう少し世の中の様子をみてから考えましょう、となるケースがいくつかあったのです。

そんな時、晶文社の江坂さんと、ワタリウム美術館のエントランスで野菜の販売をしている時に出逢いました。今年のはじめにお話をいただき、実際に書きはじめたのが5月頃。そこから約半年間、書き続けました。

ですから、10月は食育onlineをおやすみしていてごめんなさい!

 

気づいてみると、何度も何度も、同じことを書いていたりすることもあったし、時に、どこに何を伝えたらよいのか迷っている時には、やはりそれが文章としてもどこが着地点なのかがわからないこともありました。

そういった時期を経て、もう、ここまで書いたよ、っていうところに来たら、文章を整理しはじめました。これは結局、何を言いたいの?誰に伝えたいの?自分たちの意識のどこにあるの?

書き連ねた文章を、分類分けしていくと、もっと書かなくてはいけない部分に出逢ったりもして、そこから書いていったり。

そうしたら、ページ数が250ページにもなっていました。軽く、小節です。笑

つたない文章ではありますが、どれ一つ、取りこぼしのないように。(だけどまだまだ伝えたいことはありましたが)

これは、私たちの本ではありません。農家さんたちの日常がこんなカタチになったのです。農家さんたちとの共有の中で生まれた本。ですから、この本のお礼を、八百屋の日常の中でお返ししたい。今はそんな気持ちです。

 

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そして、これまであまり公にしてこなかったこと。

在来野菜のことを大切なんだって発信する、その時に、どうしても品種改良をしている、いわゆる私たちが毎日食べている野菜のことをお話しなくてはいけないタイミングがあります。だけど、これまでそのことについて私たちの「否定はしない」という見解はお話しましたが、それほど多くを語ることはしませんでした。
ですが、今回はそこにも自分たち自身が踏み込んで、それはどうして?というところを、いろんな側面からお話をしています。

対抗軸としてのお話ではなく、です。

 

そして、現実的におこっていること、未来に希望を持っていること、海外との認識の違いはどこからきているのか、地方と東京の在り方など、地味な仕事が多い私たちですが、毎日触っている野菜が教えてくれることを、言葉にしました。

 

野菜のお買い物ってもっと楽しいもの。

その小さな発見を繰り返して、流通というものを自分たちでつくっていくことができるんだよ、それは我々子孫への、未来へのギフトなんだよ、ということを読んでくださった方に、伝えられたらいいなと思っていますし、ここ間違ってるよ!とかいうお話だって、やっぱりしたい。

でもそれは、本書でも書かせていただきましたが、僕と話をするよりも、あなたの近くにいる素晴らしい活動をされている方や農家さんたちと話をするのが、一番いい。そしてそこで自分なりの見解がもてた時に、古来種野菜を食べてほしい、そんな風に思っています。

 

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そして、日本のオーガニックというのは、なんだかハイセンスでお洒落で時折ファッションにさえみえる時がある。それはなぜか?そして、オーガニックと種の問題は切り離されている感覚があります。それはなぜか?だからと言って、この先、僕たちがその声をあげる時に、「オーガニック」という今あるスタイルの中に
「種」
のことを別に考えていくのも、また違うと思うのです。何にしても、私たちが考えるのは「共存」それは今ある農にまつわる問題がそのことと深く関係してきます。

10月8日、青森県の林檎農家西館さんが農具に挟まれてお亡くなりになりました。つい先日、伝統野菜の南部太ネギをもう一度作るから!って
だから、高橋さん道を作ってよ!って言ってくれた。

僕に、その野菜を託したいという思い。
農家さんにとってどういうことなのか。それは、日常のすべて、人生のすべてを託すということ。だから、私たちが在来野菜を販売するということは、どういうことなのか。それは、人生をかけて、300円の野菜を売っているということ。

オーガニックを次へ進めるために
いろんなことを、僕らは知らなくちゃいけない。
ドーナツのように真ん中の核は変わらない、だけど、取り巻くいろんなことを知ることで、根底が揺らぐ瞬間がある。それを僕らは農家さんから教えてもらった。私たちの役割は、その「揺らぐ」を人に伝えるためだ。それはあたたかいところ。そこをあたためたい。だから、warmerwarmer。

またきちんと発売された時に、お話をさせていただきます。

 

出版されたら、出版記念のイベントやマーケットも開催したいと思っていますので、その時にはまたお知らせさせてください。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

Text : warmerwarmer

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