• 食事情
  • 2016/11/5 11:40:05

ああ、納豆甲子園! 第1回 開会式と福島県予選 (その1)

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【宣誓!】
世界中の納豆ファンのみなさま、こんにちは!
逆にきらいな方にはごめんなさい。誰に断ることもなく、勝手に納豆甲子園を開催します。
納豆甲子園はそれぞれの都道府県、最終的には日本全国での、最も「納豆らしい納豆」を決める取り組み。

ここでいう納豆らしいとは、以下の3点についての評価。
ダサさ(郷愁を誘う)、クサさ(風味がある)、ネバり(菌が元気)
つまり、最も洗練されていない、垢抜けない納豆のこと。

クールジャパンがモテはやされ、日本中がクールクールしてますが、クールじゃないジャパンも忘れないで欲しい。暑苦しい垢抜けない、ダサいカッペなジャパンだって魅力的なコンテンツ。特に納豆こそ、ダサいほうが美味そうに見えるわかりやすい例なのです。岡本太郎が縄文や沖縄にときめいたように、私は納豆に、ダサい日本の田舎にときめいているのです。

注意してほしいのは味や品質とはまた別の比較です。
よって関係皆様には迷惑をかけることも利益になることもないはずですが、誰かが気分悪い思いをしないことを充分に心がけ、みんなが楽しめる連載にしてまいります。そしてそもそも納豆とは、日本の食とは何だったのかを考える食育となるよう取り組んでいく所存です!
高校野球と比較して良いのか迷いますが、洗練されたナイスプレーと勝敗だけではないところに面白さがあるように、洗練されてない納豆臭プンプンの記事にしていくことを誓います!

【福島県の納豆事情】
まず最初に訪れたのは競合ひしめきあう東北ブロックの福島県、高校野球は聖光学院が有名であります。選んだ理由は生まれた地元だから。
なのですが、いざ調べてみると全国の納豆の消費量の1位を茨城県と争うほどの猛者。いきなり難しいのを選んだようです。しかもその茨城とは隣り合っているので、地域全体で納豆好きなんでしょう。1家族が月に納豆につかう金額が7千円前後だそうで、私なんかはそんなものかもな、と納得しますがその感覚がそもそもおかしいのかもしれません。

スーパーには県産品はもちろん、茨城栃木山形と近隣の商品も含め、数多くの商品が並びます。今住んでる世田谷の大きいスーパーにもこれだけの種類はありません。種類も多いですが、それぞれのストックの量もあるので、売り場自体がけっこうなボリューム。

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福島の納豆の勢力分布は1社でいくつもブランドを抱える会社によるメジャー納豆と、一つか二つのブランドで生産量も少ないクラフト納豆(大きかったらごめんなさい)が混在してます。今回初めて発見した商品や地元でも手に入らないものも多くありました。

福島はかなり大きい県で、文化と気候も一括りにはできず、天気予報では東から西に向かって、浜通り、中通り、会津地方と分かれます。メーカーの多さで言うと中通りがダントツで、次に会津地方が続きます。その理由に中通りは新幹線や東北道が通る利便性もありますが、食べ物にも良くあって消費するんだと思います。実は私も中通り出身です。

今回は中通りの大手スーパーを数件と小さいお店を周り、9メーカー20種類の納豆を採取してまいりました。

【採点方式】
採点方式は半日常温におき、香りを充分に出る状態にして、以下の3つを競います。
・ダサ度(郷愁を誘う):ネーミングやジャケット(パッケージ)のそれらしさ(4点満点)
・クサ度(風味がある):納豆臭さ、香りの強さ(3点満点)
・ネバ度(菌が元気):粘りの強さ、糸の数と密度(3点満点)

ダサ度は私の好みで。クサ度とネバ度はどこでも手に入るおかめ納豆をゼロと基準にしました。

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繰り返しますが、味の評価ではありません。
そもそも値段もそれぞれ違いますし、私などが簡単に比べられないのです。そしてこれで評価が良いからとメーカーに発送など頼んで忙しいところを煩わせないように。気になったら現地に行って直接買って、暖かいその土地のごはんと一緒に食べるのをおすすめします。
納豆が旅のきっかけになれば最高です。

【1番 金山納豆(小粒) 伊藤食品(白河市)】

トップバッターは福島のスーパーならいつでもどこでも手に入るお馴染みの金山(かねやま)納豆。
白河市は「みちのくの玄関口」と呼ばれ、東京から行くと最初に入る福島県。ここは標高が高いせいか、車で行くといきなり寒くなるポイント、おそらく野菜や米などおいしいのでしょう。納豆もきっとそれでおいしいはず。

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ジャケットは一見にはそれぞれの文字がバラバラで構成も何も考えない、垢抜けないデザインのようなのだが、昭和のアニメ、はじめ人間ギャートルズのようなバランスと立体感のある「金山納豆」の文字のデザインが秀逸。それがバラバラのそれぞれの要素をまとめているように感じる。却ってイキイキしてるのではないか。
側面にある、だいずまん(だっちゃん、いっくん、ずーくんの3人からなる)も悪気も必然性もなくて、とても良い。子供にも喜んでもらえるのは納豆に大切な役割と学んだ。

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さらに内側のプラ容器にもそのロゴを見つけて嬉しくなった。
この細工は今回の20種類の中では唯一のもの。きっとコストもそれなりに掛かるのだろう。中身以外でも色々な手を尽くし、色々な世代や納豆が嫌いな人へも訴求しようという取り組みは評価しないといけない。

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香りは抑えめだが糸のひきがとてもキメがこまかい。豆の味も程よく、広い世代に受けいれられそうな納豆。価格も安く、バランスの良い誰にでもすすめることが出来る納豆だ。腰が低く、どうしても先ず顔色をうかがってしまう福島の県民性さえ感じる、THE福島納豆なのは間違いない。

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採点 
ダサ度(郷愁を誘う)3 ネーミングやジャケット(パッケージ)のそれらしさ(4点満点)
クサ度(風味がある)1 納豆臭さ、香りの強さ(3点満点)
ネバ度(菌が元気)2 粘りの強さ、糸の数と密度(3点満点)
合計 6点

(つづく)

Text : masaei

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