• 食事情
  • 2016/2/25 12:00:14

Ashrafさんのご当地ビーグル偏愛録(第20回:東京都港区・その1)

こんにちは! Ashrafです。

今回は、東京のご当地グルメを紹介します。やって来たのは、東京の西側の玄関口・品川駅。タイトルが「港区」になっているのは、品川駅が港区にあるためです。本記事に少々違和感を覚える方もいるかもしれませんが、あしからず。

当駅には、古くから駅弁業者の「常盤軒」が営む駅そば店がありました。東海道線ホームの店舗限定で扱っていた「お好みそば」を覚えている方も多いかもしれません。念のために書いておくと、「お好みそば」は好きなトッピングを好きなだけ盛りつけられるメニューです。丼の上に小山を築かんばかりに、ムキになってトッピングし、それを食べている間に麺がすっかり伸びてしまったという経験がある方もいるでしょうか。残念ながら、このメニューはその後消滅し、またこの店舗自体も閉店してしまいました。

現在、品川駅のJR改札内にはホームに4店舗、コンコース(エキュート品川)に1店舗の駅そば店があります。横須賀線ホームの26号店を除いて「常盤軒」の店名表示はなくなってしまいました(JRグループに入り、委託業者になったため)が、実際に運営しているのは変わらず「常盤軒」です。

立ち食い専門の小型店舗。階段下にある

山手線ホームの22号そば店。階段下にある、立ち食い専門の小型店舗

駅そば店ということで、扱うメニューのメイン格はそば・うどんです。しかし、実はこの店にはそば・うどん以上に知名度の高いメニューがあります。それは、甘辛いタレをたっぷりしみこませたかき揚げ天ぷらを温かいご飯の上に乗せた、「品川丼」です。言ってみれば「かき揚げ丼」なのですが、かき揚げをタレの中にドボンと漬け込むので、味が濃いのが特徴です。

品川丼のルーツは、江戸時代に漁師のまかないとして広まった「品川めし」にあるとされています。品川めしは、東京湾でとれたシャコを甘辛く煮付けてご飯に乗せたもの(まかないであるだけに、他にもいろいろな調理法がある)。後にシャコの価格が高騰しまかないで食べることができなくなると、穴子などを代用するようになったといわれています。

現在、品川駅周辺には昔ながらの品川めしを復元して提供する飲食店が多くあるそうです。中には、品川めしではなく「品川丼」と名を変えて販売する店もあります。品川駅の「品川丼」は、シャコや穴子を使っているわけではありませんので、「品川めし」とは一線を画します。しかし、かき揚げ天ぷらの中に海の食材(イカゲソ)が入っていることから、まかないとしての「品川めし」からインスピレーションを得たものであると捉えることができます。

品川丼は、5店舗ある駅そば店のうち、22号店(山手線ホーム大崎寄り)・23号店(京浜東北線ホーム大井町寄り)・24号店(京浜東北線ホーム中ほど)の3店舗で扱っています。いずれの店舗でも、価格は470円で均一。コンコースの「吉利庵」および26号店では扱っていませんので、ご注意を。私は、22号店で食べてみました。

店内手狭につき、スープをこぼさぬよう注意を

店内手狭につき、受け渡しの際にスープをこぼさぬよう注意を

品川丼には、スープとお新香がセットで付いてきます。スープは、そばつゆを薄めたような味わい。ネギと揚げ玉が入っています。駅そば店にあるもので工夫して作っているのでしょう。そして、品川丼は見るからにタレをたっぷり吸いこんでいそうな色合い。

食べてみると、やはりかなり味が濃いです。かき揚げを噛むと、甘辛いつゆがジュワッと染み出してきます。衣が厚いタイプのかき揚げなので、なおのことつゆがたっぷり染みこみ、画一的な味わいになっています。具材は、細かく刻んだ野菜と、これまた細かく刻んだイカゲソ。ゲソがかなり固いので、歯が丈夫でない方は少々注意が必要です。かき揚げの油がさほど強くないのがありがたいです。これが油の強いかき揚げだったら、途中で胸が焼けるかもしれません。見た目も味わいも、B級感が満載。私は、このような味が濃いご飯ものは、たいていこのようにアレンジして食べます。

ある程度食べ進めてから七味で味を変える手もありそうだ

ある程度食べ進めてから七味で味を変える手もありそうだ

以前に埼玉県所沢市として紹介した「山田うどん」のかき揚げ丼と同じ方法です。七味をたくさんふりかけることで、甘さで統一された味付けに変化を与えます。好みにもよると思いますが、七味なしで食べると中盤以降に少々飽きがきそうな味なのです。七味よりも、ゆずこしょうの方が合うかもしれません。もちろん、この店にゆずこしょうの用意はありませんが。もう一度食べる機会があれば、持参してみようかと思います。

今回はここまで。次回も、引き続き品川駅の駅そば店を探訪します。

 

☆☆お店データ☆☆

「品川22号そば店」

  • JR山手線ほか品川駅1・2番ホーム大崎寄り
  • 定休日:なし
  • 営業時間:6:00~23:30(土日祝は23:00)
  • 主なメニュー:品川丼470円、かき揚げそば440円、カレーライス500円

Text : ashraf

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