• 食事情
  • 2015/12/19 05:00:53

山形赤根ほうれん草をみながら思う。暖冬とブームと。

じゃん。さて、これは、なにでしょう!?

 

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答えは。

ほうれん草の根っこ、です!

今年もまた、山形県の在来野菜「山形赤根ほうれん草」に出逢うことができました。この根っこ、とにかく、赤い!とにかく甘い!

 

実は以前の食育onlineでもご紹介しているので、2回目の紹介となります。

http://magazine.shokuikuclub.jp/food/20141118_050050/

 

 

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今年の冬は暖冬です。とても野菜が多く、市場ではとても安くなってきています。買う側の方からいうと、沢山いただけるので嬉しいことではあるのですが。

 

この、山形赤根ほうれん草も同じく、です。それに加え、山形野菜の人気がじわりとあがってきていて、ニーズも増え、農家さんがそれに答え、沢山作付けし、そしてそこからの暖冬。想像以上に、沢山のほうれん草ができてしまっている、というのが状況です。

 

一番の大きな問題は、そこからの、値崩れ。そして来年をどうしていくか。

 

よく、「今、在来種とか伝統野菜ってきてますよね!」と、言われます。苦笑いでしか返せませんけど(全くブームだと思っていませんけど)ブームがくるとむしろ困ることもあるのです。

 

多くの方に知ってほしい、それは正直な気持ちです。だから農家さんに沢山作ってほしい、それも願いです。ですが、ブームだからといって、沢山売れるのは、その時だけです。需要と供給がいっぺんに多くなるというところには、リスクも伴います。ですから、私たちは作付け依頼など、ほんの少しずつしていますが、農家さんがリスクを伴わないよう、販売先があらかじめ決まっている、もしくはその販売先が買ってくれなくても、なんとか他にもあたれるくらい、そのくらいずつの量を増やしていっています。簡単にいうと、コントロールをしている、ということになります。

 

私たちは、販売先をつくることだけが仕事ではありません、その野菜がこの先ずっと人々に愛されて、販売され続けていく、そんなイメージづくりをすることも、同時に発信することが必要だと想っています。ですから、ブームがくると、ちょっと困るのです。というか、生き物ですからね、野菜も。だから、人の欲求に寄り添うように作られていくと、どこかに必ずしわ寄せがくるのです。

 

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ほうれん草の根っこは、もともとは食べれていました。戦後、肥料を使った農法が確立していく中で、根を食べてはいけない、茎や葉をいただく野菜と認識されていった、と言われています。この健やかな甘さをいただけることは、とても嬉しいです。

 

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この赤根ほうれん草をみながら、とりとめもなく感じたことを書いてみました。

じゃっと炒めて、塩だけで。こんなにも美味しい野菜があるのに、人の欲求がどこへむかっていくのか、知った方がよいのか、知らない方がよいのか、時々わからなくなることもありますね。

Text : warmerwarmer

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