• 食事情
  • 2015/12/2 05:00:22

売ってなければ育てちゃえ!食用昆虫を簡単に育てるキットがkickstarterで人気急上昇

FAOが推奨する持続可能的なタンパク源の昆虫食。とはいえ食用の虫はそれほど出回っていないのが現状。それなら自分たちで持続可能的な食用虫をリビングで育てよう、というキット「LIVIN Farms Hive」が現在kickstarterで注目されています。

LIVIN Farms Hiveは「ミールワーム(mealworm)」の卓上の農場です。台所の野菜くずを与えていると8~9週間でミールワームを毎週収穫できるようになるのだそうです。

ミールワームとはゴミムシダマシ科の甲虫の幼虫コメノゴミムシダマシとチャイロコメノゴミムシダマシのこと。小動物や魚に与えるために飼育されている虫で、ヨーロッパや日本で広く扱われているのは後者です。

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LIVIN Farms Hiveはこのミールワームを誰でも簡単かつクリーンに飼育できるように、7段の引き出しトレイ式の飼育キットです。一番上の引き出しに入れたミールワームの蛹は成長の都度、ひとつ下のトレイに移動していき、6番目のトレイに到着した段階で食べられるという仕掛けです。なお7段目はゴミが溜まるようになっています。6番目のトレイでとれるミールワームは200〜500gだそうです。

ミールワームの飼育に必要な餌は台所の野菜くずやオーツ麦を写真のようにトレイの中に置くだけです。もともとはイネ科植物の種子や枯れ草などを食べる虫で、その関係から、穀物倉庫など人間の暮らす環境に近いところに生活圏があるため、穀物を食い荒らすという点では害虫なのですが、裏を返せば人間の生活圏にあるものを与えるだけで育つ飼育しやすさというメリットもあります。

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ところでどうして持続可能的な食べ物としてミールワームに注目しているのでしょうか。

下図のように例えばタンパク質を得るために必要な、土地・餌・水・地球温暖化への影響度を牛肉とミールワームで比較すると、ミールワームの方が環境へのインパクトがないことがわかります。

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FAOが虫食を推奨する文書では植物からタンパク質の転換効率の良さがひとつのポイントになっていましたが、もう少し広い視点で捉えると他にもメリットがありそうです。

また栄養面でもミールワームは魅力的だということです。もちろん他の食材と同様に、万能というわけではありませんから、食事全体でバランス良く食べることは基本です。

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まあ、あとは美味しく食べられるかどうかということですがミールワームはナッツのような味わいで比較的どの食材とも合わせやすいのだそうです。ハンバーガーのパティや塩味のスナックなど様々な展開ができる可能性があるそうです。

以前の記事「【閲覧注意】この夏、虫を食べてみよう!その1:カイコ」でカイコの四川風炒めを食べたときにも、また他のケースで虫を何度か食べていますが、確かに虫はナッティーで食べやすい”ものも”ありますね。写真下はミールワームを使った料理例だそうです。

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今は世界的に著名なシェフたちが積極的にレシピに虫を取り入れたり、今回のように虫を簡単に飼育できるキットが開発されたりと、これからの「おいしい料理」の食材として虫が加わって広がるスピードは加速的かもしれません。

Kickstarterで「LIVIN Farms Hive」が支援を受け付けている期日は2016年1月9日12:25まで。今なら499ドルのスターターキットから参加が可能のようですよ。

LIVIN Farms Hive
https://www.kickstarter.com/projects/1468268424/l-i-v-i-n-hive?ref=users

 

Text : motokiyo

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