• 食事情
  • 2015/10/27 05:00:57

鹿児島県の伝統野菜 かわひこ

存在感、あふれる、里芋「かわひこ」

鹿児島県の伝統野菜のひとつです。

 

kawahiko_1(本文用)

 

この里芋を食すと本当にびっくりします。ねっとりというより、ほくっとしていて、もっちり。なのです。「もちのような」と言われることが多いのですが、そのとおり、餅米のようなほんのりとした甘みもあり、とても美味しい。

皮ごとよくよくふかして、あつあつのうちにぱりっとした皮をむいて、塩でいただく、それだけで美味しい里芋でした。料理のバリエーションもいろいろ。すりおろしてお好み焼きに!そして、かき揚げに!冬らしいいただきかたを想像すると、わくわくしますね。

 

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鹿児島県の伝統野菜のひとつ。現在では、屋久島の南、麦生集落(むぎお)や原集落(はるお)などで主に生産されています。もともとは江戸時代より少し前から屋久島町栗生に伝わってきました。わき水のあるところでの成長がよかったのと、山幸彦、海幸彦、にならび、川幸彦から「かわひこ」とよぶようになりましたが、地元の方々の呼び名はさまざま。

もちのような食感であることから「もちいも」、栽培されはじめた当時の知名をとって「いもお」、地元の人の言葉で「かばしこ」など。

 

さつまいもが伝わってきて、栽培がさかんになってくると、そちらの人気が高まり、主食に近い存在だった、かわひこは栽培の収量が少しずつ減少。どんな伝統野菜でもそうですけど、やはり、このかわひこも、自家用での生産が主となっておりますので、屋久島以外でみかけることは、ほとんどありません。

 

屋久島の郷土料理で、元旦のお吸い物には、かわひこが必ずひとつはいっているそう。必ず、このかわひこを食べなければいけない、というならわしがあるそうです。新しい1年が、病気もなく元気に過ごせるようにと、家族の中で伝わってきた、あたたかな風習なのですね。

Text : warmerwarmer

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